AWS 上で WordPress サイトを立ち上げてみた (1/2): AWS 立ち上げ編

本記事のゴール

自前 WordPress サイト立ち上げを目標として、本記事では AWSでサーバーを立ち上げて、必要な初期設定を行います。

構成としては以下のとおり:
AWS 上で WordPress サイトを構築する際の構成

全体の大まかな流れの中で言うと、

  • Amazon EC2 (EC2) を使ってサーバーを立ち上げ★←今回はこちら!
  • CMSとしてサーバーに WordPress を導入

です。

AWS での WordPress 用サーバー立ち上げ手順 3 ステップ

ここでは初心者~上級者を問わず、なるべく誰でも同じ構成でブログサイトを開設できるよう手順を開設していきます。大まかな手順としては以下の 3 ステップです:

  1. AWS のサインアップ (AWS アカウントの作成)
  2. EC2 インスタンスの立ち上げ
  3. Elastic IP で IP アドレスを取得、EC2 インスタンスに固定のグローバル IP を付与

AWS のサインアップ (AWS アカウントの作成)

AWS でご自身のアカウントを作成する手順は、 AWS 公式サイト上に載っておりますので、そちらを参照する方が確実です。
https://aws.amazon.com/jp/register-flow/
支払情報の登録にクレジットカードが、アカウントの認証のために携帯電話が必要となりますので、ご準備ください。

セキュリティ関連等でやっておいた方が初期設定については本記事では割愛しますが、あまりアカウントの root ユーザで作業を続けるのはさすがによろしくなさそうですので AWS Identity and Access Management (IAM) で作業用の IAM ユーザを作成するのと、それぞれの IAM ユーザ および root ユーザに多要素認証 (MFA) を設定しておくあたりは、オススメです。

EC2 インスタンスの立ち上げ

次に、作成した AWS アカウントにサインインしましたら、サーバーを構築していきましょう。

EC2 のコンソールに進み、「インスタンスを起動」というボタンをクリックして、インスタンスの立ち上げを開始します。

まずは AMI の選択画面に移ります。AMI とは Amazon マシンイメージの略で、画面上は OS の選択画面となっていますが、OS を始めとしてサーバーを使い始めるための必要最低限のソフトウェアが既にインストールされたイメージからインスタンスを立ち上げることができます。したがって、すぐにサーバーの利用開始が可能です。
EC2 インスタンス起動時の AMI の選択
ここでは Amazon Linux 2 AMI (HVM), SSD Volume Type を選択します。ここでm6g.medium 等の Arm 系列のインスタンスタイプを選択する場合は、「64 ビット (x86)」から「64 ビット (Arm)」に選択を変更します。


次にインスタンスタイプです。インスタンスタイプとは、サーバーのスペックを決めるもので、ここでは m6g.medium を選択します (理由については、こちらで詳しく解説します)。 t2.micro を選択します。ここまでの手順どおり進めていると、AWS アカウントは作成したばかりのはずですので、12 ヶ月間の無料利用枠が使えるはずです。t2.micro は無料利用枠の対象なので、いったんテスト環境ということでインスタンス料金を無料で抑えるため、t2.micro を使っていきます。ちなみに私は、執筆段階で自前で以前から持っていた AWS アカウントを使っており、使用開始から 12 ヶ月超経過していたので、無料になりませんでした・・・。
EC2 のインスタンス起動時にインスタンスタイプを選択
実際に公開して、集客していこうとすると、t2.micro のインスタンスタイプだと、CPU 使用量に制限がありスペック不足になる (というより、インスタンスタイプの特性上 t2 がその用途に向かない) と思うので、別のインスタンスタイプに上げていくことになります。こちらは別記事を書きます。ここではまだ「確認と作成」ではなく、「次のステップ: インスタンス詳細の設定」へと進みます。

「ステップ 3: インスタンスの詳細の設定」は、いったんそのままで OK です。変更の必要があれば、後ででも変更は可能です。

次に、ストレージの設定画面です。デフォルトではサイズ 8 GB の汎用 SSD (gp2) が選択されていますが、おそらくこの設定だとディスクが不足するので、無料利用枠の 30 GB 目一杯使います。さらに、よりコストパフォーマンスのよい General Purpose SSD (gp3) があるので、設定を変えます。ここでは、30 GBgp3 とします。
EC2 インスタンス起動時にストレージを設定
ちなみに gp2 と gp3 の比較ですが、ブログサイト用途で使うような 1 TB 未満のストレージの場合は、特に gp3 を選んでおけば問題なさそうです。詳細な解説はこちらをご参照ください。この後は、「次のステップ: タグの追加」を押して次に進みます。

「ステップ 5: タグの追加」では、いったん何もしません。「次のステップ: セキュリティグループの設定」に進みます。

次にセキュリティグループの設定を行います。ここでは、インバウンドルール (サーバーへの接続について、どこからどのようなタイプによるものを許可するか) を設定するのですが、サーバーを設定するための SSH と、ブログサイトそのものに接続する HTTP および HTTPS の接続が必要です。以下の画面は設定例です。
EC2 インスタンス起動時のセキュリティグループの設定
SSH タイプによる接続のソースには、ここではマイ IP を設定します。家庭用に固定 IP が取得できている前提です。SSH ポートからの接続をデフォルトのように 0.0.0.0/0、つまり任意の場所にするとセキュリティ上の懸念があります。ここでは固定 IP を取得し、制限をかけていますが、EC2 サーバに家庭のインターネット環境から SSH 接続する方法については、別記事を書くことにします。

HTTP タイプ、および HTTPS タイプによる接続のソースには、任意の場所を指定します。こちらは任意の場所としないと、そもそも第三者に読んでもらえなくなります・・・。

それでは「確認と作成」ボタンを押し、いよいよEC2インスタンスを立ち上げます。
EC2 インスタンスの起動

そうすると、キーペア作成の画面になります。筆者の環境の場合、既にキーペアがあったので以下のようになっておりますが、初回キーペア作成時だと少し違った画面になるかもしれません (が、基本は同じです)。
EC2 インスタンス作成時にキーペアを作成
キーペアのダウンロードを押すと、「${キーペア名}.pem」がダウンロードされます。このファイルは後ほどサーバーに SSH で接続するのに必要なプラベートキーファイルになってきますので、大事に保管しておきます。

Elastic IP による固定のグローバル IP の付与

デフォルトだと、EC2 インスタンスに紐付けられるグローバル IP は、何らかの理由 (OS のシャットダウン等)で変わることがあるようです。

グローバル IP が変わってしまうと、SSH 接続のための設定だったり、後ほど解説する Route 53 のホストゾーン (DNS がドメイン名を IP に変換するための設定)を都度変える必要が出てきてしまうので、ここで固定のグローバル IP を Elastic IP という機能を使って取得します。

Elastic IP は、引き続き EC2 のサービスのコンソールのサイドメニューをたどり、「ネットワーク & セキュリティ」配下に、「Elastic IP」、とあります。

そうするとすぐに「Elastic IP アドレスの割り当て」というボタンが見つかるはずですので、こちらのような画面になるかと思います。

Elastic IP アドレスの割り当て

何も考えずにデフォルトの選択肢のまま、「割り当て」ボタンを押す、で取得できます。

次に、取得した Elastic IP アドレスを、さきほど作成した EC2 インスタンスに関連付けます。
Elastic IP アドレスと EC2 インスタンスの紐付けの開始
そうすると、次のような画面に遷移するので、「インスタンス」のテキストボックスを選択してください。今、この手順にしたがっている場合、実行中の EC2 インスタンスは 1 つのはずなので、そのインスタンス ID がすぐに出てきます。クリックで選択し、「関連付ける」ボタンで設定は完了です。
Elastic IP アドレスと EC2 インスタンスの紐付け

ネクストアクション

本記事では、WordPress を導入するサーバーを AWS で用意してみました。本投稿は、私の所属とは関係なく、私個人の趣味によるものである点、ご理解ください。次は、WordPress を導入し、WordPress の初期設定までを行いたいと思います。

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