Amazon Route 53 で取得したドメインを WordPress サイトに設定する

本記事のゴール

これまで AWS 上で WordPress サイトを立ち上げる手順を説明してきましたが、ドメインを取得していませんでした。つまり、これまでの手順で構築したサイトは、http://${グローバルIP} でしかアクセスできないということで、今回は、Amazon Route 53 (Route 53) で独自ドメインを取得し、ちゃんとした? URL で立ち上げた WordPress サイトにアクセスできるようにします。
WordPress on AWS の構成に Route 53 を追加

ドメイン取得、設定の大まかな手順

ドメイン取得、設定の手順は以下の 3 ステップです。

  1. Route 53 でドメインの登録
  2. 作成したドメインと Elastic IP で取得した固定グローバル IP との紐付け
  3. WordPress 設定にドメインを反映

Route 53 でドメインの登録

Route 53 のダッシュボードで、ドメインの登録を進めます。ドメイン登録における詳細なテジュンについては、こちらの方に詳しく載っていたので、参照してください。こちらではポイントを絞って解説したいと思います。

「ドメインの登録」を押すと、早速ドメイン名の選択画面に移ります。
Route 53 でドメインの登録を開始
ご覧のとおり、.com のようなトップレベルドメインでドメインの取得価格が変わってきます。トップレベルドメインの意味 (詳細は Wikipedia を参照) とそれぞれの Route 53 での価格は以下のとおりです:

トップレベルドメイン取得価格意味
.com$12.00商業団体向け
.net$11.00ネットワーク提供事業者向け
.org$12.00非営利組織向け
.jp$90.00国別コードトップレベルドメイン (ccLTD)。日本のサイトを表す
.info$21.00情報サイト

.com や .net、.org のようなジェネリックトップレベルドメイン (gTLD) の多くは、もともとは上記のように意味があったようですが、今は汎用的に使われるようになっているようです。

トップレベルドメインについては、あまりにサイトと関係のない意味のドメインや、あるいは全然ご自身と関係のない国、地域の ccTLD を避けるようにすれば、後はなんでもいいのではないかと思います。そうなると、基本的には取得に必要な価格で決める、という形になりますかね。

トップレベルドメインによっては、追加の情報入力が求められることもあるようです。この情報入力の画面で、明らかに回答できなさそうな情報を求められた場合は、そのトップレベルドメインの使用が不適切な可能性があるので、ご注意ください。

ちなみにドメイン取得は必ずしも Amazon Route 53 で行う必要はないと思います。初年度の利用料だけで言えば、他のドメイン取得サービスの方が安いケースもあるようですし。その場合、2年目以降の更新料については、僅かながら Amazon Route 53 よりも高いケースもありそうでしたので、ご注意いただければと思います。したがってコスト面でいうと、2年以上長期間使う可能性の大小も踏まえて、使う期間の総額で判断していただければいいと思います。本記事で Amazon Route 53 を用いたのは、「長期間であれば (依然他サービスの方が安いが、) 総額のコストは大差なさそう」「ドメインの管理も含めて AWS のマネジメントコンソールで一元化できる」「ネームサーバーやホストゾーンの設定が簡単にできる」ため、です。

作成されたドメインについて、E メールアドレスの検証が行われます。英語でメールが飛んでくるので、見落としにはご注意ください。
Route 53 で作成したドメインのメール検証
上記の URL をクリックすることで、ドメインが「保留中のリクエスト」から「登録済みドメイン」に移行し、ドメインの登録が完了します。

作成したドメインと Elastic IP で取得した固定グローバル IP との紐付け

最後に、取得したドメインが DNS によって Elastic IP で取得した固定のグローバル IP に変換されるよう、設定を行っていきます。

同じ Route 53 のダッシュボードの「ホストゾーン」メニューに移ると、作成したドメインのホストゾーンが既にできているはずです。
Route 53 で作成したドメインのホストゾーンが作成されている
さきほど作成したドメイン名をクリックします。

そうすると、タイプが NS と SOA の 2つのレコードが既に登録されているはずです (下の画面は既に設定してしまったホストゾーンをもとに作っているのでレコード数が既に 4 になってしまってます)。
Route 53 で作成したドメインのホストゾーンにレコードを作成
「レコードを作成」ボタンを押して、レコードを追加します。

出てきた画面の各フィールドに、以下のような値を設定します。ここでデフォルトから変更が必要なのは「値」のみ、ですね。

  • レコード名: (ドメイン名の前に “.” がついているが気にせず) 何も記入しない
  • レコードタイプ: 「A — IPv4 アドレスと一部の AWS リソースにトラフィックをルーティングします。」
  • 値: ${Elastic IP で取得した固定のグローバル IP}
  • TTL (秒): 「300」
  • ルーティングポリシー: 「シンプルルーティング」

Route 53 で作成したドメインのホストゾーンに A レコードを追加

最後に、ブラウザで http://${取得したドメイン名} でアクセスしてみてください。作成した WordPress サイトが開けば、成功です。

WordPress 設定にドメインを反映

WordPress では、サイト URL が設定されています。ここまでの手順にしたがっていると、サイト URL が http://${Elasitc IP で取得した固定のグローバル IP} のままとなっており、せっかくドメイン経由でアクセスしても生成されるページの URL がグローバル IP のままになってしまいます。

なので、設定値を変えましょう。WordPress のメニューバーの、「設定」>「一般」を選び、
WordPress の設定でアドレスにドメインを設定
「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」に「http://${取得したドメイン名}」と設定します。

ネクストアクション

本記事では、AWS でドメインを取得し、取得したドメインで WordPress にアクセスできるように設定しました。次回は、HTTPS でサイトにアクセスするための手順をお伝えしたいと思います。

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